大切なマンションを手放す際には、できるだけ高値で売却したい、早く売却したいなどさまざまな希望を持って売却する方も多いはずです。しかし思ったような価格で売れなかったり、なかなか買い手が見つからなかったりということも珍しくありません。
そうならないようにするために、ここでは売却を成功させるために知っておきたい売却のコツや注意点をご紹介します。
マンション売却を成功させるコツ
マンション売却の成功とはなにかというと、高値で売却できること、希望するタイミングで売却できることなどが挙げられます。ここではそんな成功のために知っておきたい売却のコツをいくつかご紹介していきます。
複数の不動産会社に査定を依頼する
まずマンション売却で大切なのは、依頼する不動産会社を初めから1つに絞らず、複数の会社に査定を依頼することです。じつは査定額は不動産会社によって大きく異なるものであり、初めから1社にしか依頼しないと相場より安い価格で査定されてしまう可能性があります。
また数社の査定を見てみないと、売却したい不動産の相場がわからないので、価格が不適切であっても気付けない可能性があるでしょう。契約してからもっと高く売れることがわかっても遅いので、納得できる価格や条件を提示してくれる不動産会社を見つけるためにも査定は複数の不動産会社に依頼してみてください。
清掃やリフォームは不動産会社に相談する
不動産売却の際には部屋を掃除して設備も新品にリフォームしたほうが高く売れると思いがちですが、じつは必ずしもそうとは限りません。不動産会社は家の中の散らかり具合や掃除が行き届いているかなどではなく、物件の傷みや状態などを見て価値を判断します。
通常の使い方で住んでいて、築年数相当の傷み具合であれば掃除や整頓をしたところで、大きく査定額が変わることはないでしょう。またリフォームをしなくても売れるケースはあるので、無駄な出費をしないためにも、まずは不動産会社に相談して判断してください。
契約方法を見極める
仲介でマンション売却をする場合には、3つの媒介契約から選んで契約を結ぶことになりますが、より早く高く売却するためには「専任媒介契約」または「専属専任媒介契約」がおすすめです。この2つは特定の1社のみにしか仲介を依頼できない方法であり、レインズへの登録義務や活動報告の義務などがあります。
また契約期間が3か月以内と決まっているので、不動産会社もできるだけ早く売ろうと宣伝活動に力を入れてくれる可能性が高いです。一般媒介契約ではレインズの登録義務や活動報告義務もなく、2社以上の不動産会社と契約できることから、積極的な宣伝をしてくれない可能性もあるので注意しましょう。
内覧前に部屋をきれいにする
査定の時点では部屋が綺麗にされているかどうかはさほど影響しませんが、購入希望者が内覧に訪れる場合はまた変わってきます。内覧する方は不動産会社のようなプロではないため、建物自体の傷みなどはもちろん見た目のきれいさや見た瞬間のイメージで購入するかどうか判断することが多いです。
部屋が汚く雑に使われているとイメージダウンに繋がってしまう可能性は高く、同じマンションでもきれいにしているのとしていないのでは売却までのスピードが変わることもあるでしょう。とくに水回りはよく見られるポイントなので、自分たちで掃除できない場合はハウスクリーニングなどを検討するといいでしょう。
マンション売却の注意点
売却を成功させるためのコツを知ることも大切ですが、注意する点についても知っておくと、より安心して売却を進めることができるはずです。ここではマンション売却の注意点をいくつかご紹介するので、ぜひチェックして後悔のない売却ができるようにしていきましょう。
スケジュールに注意する
マンション売却に失敗してしまった理由として多く挙げられるのが、余裕を持ったスケジュールを立てていなかったということです。とくに仲介の場合は売却完了まで早くても3か月以上、長ければ半年や1年以上かかることもあります。売却までの期限が決まっている場合は、スケジュールに余裕がないと売り急ぎといって相場よりも安く売ってしまうことに繋がるので注意しましょう。
大手だからと任せっぱなしにしない
大手に売却を任せるから安心と思う方もいるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。大手であっても担当者の対応が悪かったり知識が浅かったりすることはありますし、大手だから無条件で売れるということもないです。
不動産仲介は担当者個人の知識やスキルによる部分も大きいので、任せっぱなしにせずどのような売却活動をしてくれるのか、どのような実績があるのかを把握しておくことが大切です。
住宅ローンの残債を把握する
マンションを売却したにもかかわらず、ローンが完済できないという失敗もよくあります。住宅ローンが残っている状態でマンションを売却する場合は、当たり前ですが売却額のほうがローン残債より多くないと返済できません。
売却後に返済で困らないようにするためにも、まずはローンの残債がいくらなのかを把握しておくことが大切です。