マンションの売却はどうやってする?買取と仲介の選び方
マンション売却の際、売却の方法や手続きの流れを知っておくことは重要です。この記事では、マンションの売却方法や流れ、そして売却方法の選び方について詳しく解説します。売却をスムーズに進めるために必要な情報をご紹介しますので、売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マンション売却の方法
マンションを売却する際には、主に「買取」と「仲介」という二つの方法があります。それぞれ特徴があり、売主の状況やニーズによって最適な選択肢が異なるのです。
買取
買取は、不動産会社が直接、売主からマンションを購入する方法です。一般的に、買取価格は市場価格よりも約2割安く設定されます。
これは、不動産会社がリスクを負うためと、再販売時の利益を見込んでいるからです。そのため、買取価格が市場価格よりも低いことで、価格に対して妥協が必要になる可能性はありますが、買取は迅速に進められ、売却までの時間は数日から数週間程度となるため、スムーズな売却が可能となります。
また、不動産会社が直接買い取るため、仲介手数料が発生せず、売却が確実で秘匿性も高いのが特徴です。買取では内覧の必要がなく、物件の瑕疵に対する責任も負う必要がありません。
仲介
仲介は、不動産会社が売主と買主の間を取りもち、売買契約の成立をサポートする方法です。この方法では、市場価格に基づいて売却価格が設定され、買取よりも高い価格での売却が可能となります。
そのため、買取よりも納得の価格で売却しやすいです。ただし、買主を見つけるためには平均3か月程度の時間がかかります。
また、売却成立時には仲介手数料が発生するのです。市場の需要と供給に左右されるため、売却の確実性は買取よりも低くなります。
さらに、物件は市場に公開されるため、秘匿性は低いです。買主には物件を見てもらう必要があるため、内覧対応も必要になります。そして、物件の瑕疵に対する責任を負うことが一般的です。
マンション売却の流れ
次にマンション売却の流れについて見ていきましょう。買取と仲介それぞれの方法には異なる手続きや流れがあります。
買取の場合
買取の場合、まず最初に不動産会社に売却相談をし、マンションの査定を依頼します。不動産会社の担当者が物件を訪問し、査定を行うのです。
その後、査定金額や売却スケジュールを検討し、契約日や決済日を決定します。条件に納得したら、売買契約を締結しましょう。売買契約が成立したら、引越しや引渡しの準備を進めます。
最終的に、売買代金全額を受領し、物件のカギを引渡します。買取の場合は手続きが比較的簡単で、迅速に売却が進むのが特徴です。
仲介の場合
仲介の場合、売却手続きは以下の流れに沿って進みます。
まず、売却に必要な書類の準備やマネープラン、スケジュールの立案を行います。次に、不動産会社による物件の査定を受けるのです。
この査定には、簡易査定と訪問査定の2つの方法があります。査定が終わったら、媒介契約を結んだ不動産会社と共に売却活動を開始しましょう。
買い手が見つかれば、売買契約を結び、売買代金の支払いと物件の引渡しを行います。仲介の場合は、売却プロセスが買取に比べて時間がかかることがありますが、市場価格での売却が期待できるため、価格に対する納得感が高いというメリットがあるのです。
買取と仲介どちらを選ぶべきか
マンションを売却する際、買取と仲介のどちらを選ぶかは慎重に考える必要があります。それぞれの選択肢にはメリットとデメリットがありますので、自身のニーズや状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。
買取を選ぶべきケース
買取を選ぶべきケースでは、まず売却の期日がポイントです。急いで売却しなければならない場合や時間をかけずにスムーズに手続きを完了したい場合には、買取が適しています。
また、売れ残りのリスクを回避したい場合も買取が有効です。仲介手数料を節約したい場合や売却を秘密裏に進めたい場合にも買取が適しています。
さらに、買取では物件の瑕疵に対する責任を負う必要がないため、リスクを負いたくない場合にも買取が適しています。
仲介を選ぶべきケース
仲介を選ぶべきケースでは、まず売却をする上での売却価格に対する優先度がポイントです。市場価格での売却が期待できるため、少しでも高く売りたい場合には仲介が適しています。
また、仲介を通じて買い手を募ることができるため、売却価格に対する納得感も高まります。さらに、広く市場に公開して多くの人に物件を見てもらいたい場合にも、仲介が有効です。
内覧などの売却活動に参加したい場合も仲介が適しており、売主として売却プロセスに積極的に参加できます。
まとめ
マンションの売却方法を知り、適切な選択をすることは重要です。買取と仲介の選択肢にはそれぞれメリットとデメリットがあります。買取はスピーディーで確実な売却が可能ですが、価格面では妥協が必要です。
一方、仲介は市場価格での売却が期待できるため、納得の価格での売却が可能ですが、時間と手間がかかることがあります。自身のニーズや優先順位に合わせて、最適な売却方法を選択しましょう。